
「毎日、九九カードのチェックで親子して泣きそう」「お風呂で何度唱えさせても、次の日にはリセットされている」……小2の秋、そんな風に悩んでいませんか?毎日お子さんの宿題に付き添っている保護者の皆様、本当にお疲れ様です。
学校の教室でも、この時期になると「スラスラ言える子」と「全く頭に入らない子」の差がくっきりと分かれます。でも、お母さん、安心してください。お子さんの努力不足でも、お母さんの教え方が悪いわけでもありません。 今回は、九九の丸暗記につまずくお子さんの頭の中で何が起きているのかを「翻訳」し、今日からおうちでできる全く新しいアプローチをお伝えします。
🔍 【翻訳術】なぜ「九九の丸暗記」が苦痛なの?
九九といえば「にいちがに、ににんがし…」と呪文のように唱えて覚えるのが一般的ですが、つまずいているお子さんの頭の中では、次のようなことが起きています。
「耳で聞いて覚える(聴覚記憶)」のが苦手
実は、人によって情報の受け取りやすさは違います。「耳」から入る音の情報を一時的に覚えておくのが苦手なタイプのお子さんにとって、意味を持たない「サザンガキュウ」といった音の羅列は、外国語の呪文を丸暗記させられているのと同じくらい苦痛なのです。
「数」と「呪文」が結びついていない
「3×4=12」と唱えられても、「3個入りのパックが4つあるから、全部で12個」という具体的なイメージが頭に浮かんできません。意味が分からないまま唱えているので、忘れやすくなります。
九九表の「情報量」に圧倒されている
壁に貼ってある一般的な「九九ポスター」。数字が1から81までビッシリ並んでいるあの表は、視覚的なノイズに弱く、どこを見ているか迷子になりやすいお子さんにとっては、見ているだけでフリーズしてしまう原因になります。
🏠 【おうちメソッド】唱えるのをやめて「かくし絵」にしよう!
「耳」で覚えるのが苦手なら、**「目」と「法則」**を使って攻略しましょう!今日から、苦痛な暗唱をいったんお休みして、ゲーム感覚でできる「九九かくし絵メソッド」をご紹介します。
準備するもの: お手持ちの九九表(または教科書の九九のページ)、大きめの付箋や厚紙
【遊び方と声かけのコツ】
見せるのは「1行」だけ!
分厚い紙で、今からやる段(例:3の段)の「答え」をすべて隠します。他の段も目に入らないように隠すとさらに良いです。
「増える法則」を一緒に見つける
親:「3×1=3だね。(紙を少しずらして)3×2=6。じゃあ、3×3はいくつになると思う?」 子:「うーん…?」 親:「答えが、3、6って増えてるね。次はいくつ増えるかな?」 子:「あ!また3増えるから、9!」 親:「大正解!実は九九って、前の答えに『3』を足すだけのゲームなんだよ!」
このように、「呪文の暗記」から「3ずつ増えるルールの発見」に切り替えてあげると、理屈で納得したいタイプのお子さんはパズルを解くようにスルスルと理解し始めます。
🎁 【無料プリント】つまずきを解消する「魔法のシート」
「法則」が分かってきたら、それをさらに視覚的に定着させましょう。 よりそい算数通信では、音読のプレッシャーをなくし、「量」として目で見て九九を理解するための**「九九の魔法のシート」**をご用意しました。
この魔法のシートの工夫ポイント
タイムを測るような「速さ」は求めません。
「●」の数が増えていく様子がイラストで描かれているので、「なぜその答えになるのか」が目で見て直感的に分かります。
1枚につき1つの段しか載せていないので、情報量が少なくパニックになりません。
「丸暗記しなくても、足し算で答えを出せる!」という安心感が、お子さんの最大の武器になります。ぜひ下のボタンからダウンロードして、焦らず1段ずつ進めてみてくださいね。
(※ここにプリントダウンロードへのリンク・ボタンを配置)
🚪おわりに
九九は「速く言えること」よりも、「掛け算の意味が分かっていること」の方が、3年生以降の割り算や文章題でずっと重要になります。「今日も覚えられなかった…」と落ち込む必要はありません。「今日は3ずつ増えることが分かった!」と、小さな発見を一緒に喜んであげてくださいね。


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